九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

ドラマ「母の待つ里」

昨日このドラマ「母の待つ里」(NHK総合)の最終話の録画を観た。
このドラマは次のように4つの話があった。
第一話 8月30日 松永徹の場合

第二話 9月6日  古賀夏生の場合

第三話 9月13日 室田精一の場合

最終話 9月20日 藤原ちよの場合


出世に無欲だった松永徹(中井貴一)が、
独身のまま50代を過ぎて大企業の社長になって、四十数年ぶりの里帰りをした。
古賀夏生(松嶋菜々子)は、大学病院准教授まで務めたベテラン医師で、
最近母を亡くした。
室田精一(佐々木蔵之介)は、退職したときに妻から離婚届を突き付けられた。
〝実家の母〟藤原ちよ(宮本信子)は、それぞれを温かくもてなしてくれた。

私は、第一話の松永が実家に帰って〝実家の母〟と会話をしているのを観て、
本当の息子が母親に風呂を沸かしてもらい、背中を流してもらっていると思った。
第二話、第三話と観ていくうちに、これはなんか違うなと感じた。
この〝ふるさと〟は、
カード会社のサービスで「故郷をあなたへ」のキャッチフレーズで
「ホームタウンサービス」を利用して、とある村に行く一泊50万円の旅だった。
そこには〝母〟が待っていて、村ぐるみで芝居をしてくれた。

それぞれが、〝実家の母〟が亡くなったことをカード会社から知らされる。
そして松永・古賀・室田がお通夜の席で初めて出会う。
お通夜が終わって3人で、でもお母さんは一体何者だったのだろう?
と話していると、大阪から田村(満島慎之介)が飛んでやってきた。
田村は奥さんと村に来て、二人とも親がいなかったので親の味を知らなかった。
〝実家の母〟に母を感じていた。
本当の子どもではない人たちが、〝実家の母〟のお通夜で母のことを話す。
心温まるいいドラマでした。

 

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