九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

悲しい読書歴2

東京駒込の三畳のアパートで、1人暮らしをするようになって毎日本を読むようになった。貧しい私にはテレビがなかった。アパートですることは、楽器をやるかラジオを聴くか、酒を飲みながら本でも読むしかなかった。普通の人間より成長の遅い私は、20歳の…

悲しい読書歴

私の生まれた家には本がありませんでしたね。悲しいくらい本がなかった。本を読むという習慣を持っている人が、家族の中にいなかったんです。私が小学4年のころに読んだ本で覚えているのが、「ジャングルブック」だったかな。5、6年生のころは「シートン…

中島らも

私は中島らもが好きだった。中島らもと私は同じ歳です。20年前、朝日新聞に連載された「明るい悩み相談室」を読んでから彼の活躍を私は遠くで眺めていた。いつか話したいと思っていた。いつか一緒に酒を飲みたかった。なのに死んじまった。酒を飲んだあと…

「人間失格」

楽家でSさんと久しぶりに話した。中3の息子さんが最近、太宰を読んでいるという。「お父さん、お父さん、お父さん」その息子さんは必ず、Sさんを呼ぶとき、「お父さん」を3回いうそうだ。「ぼく、今、太宰治を読んでいるんだ」「何、読んでいるんだ?」…

体調不良

今日はエアコンのないところで仕事をしていた。体は動かさなければならずつらかった。明日休むわけにはいかないので今日はもう寝ます。今年の夏はきびしい。

休日は病院通い

今日は仕事が休みでした。9時頃、仕事に行く女房に起こされた。食卓にあった菓子パンを食べながらなんとなく雑誌「オール讀物5月号」の石田衣良と神崎京介の対談を読んでいた。2人の小説が私は好きだ。11時、耳鼻咽喉科に行く。今日で3回目。待合室に…

冬のソナタ

昨夜、女房から、帰りが遅くなるので「冬のソナタをビデオで録っておいて」といわれた。録画し忘れたらどういう仕打ちが待っているか分からない。私はとりあえず録画予約をし、念のためにビデオデッキがドラマが始まるときにちゃんと作動するかどうか見てい…

自殺者3万4427人

去年の自殺者が過去最悪の数字だったようだ。毎日94人が自殺した計算になる。身につまされる話だ。ラジオのニュースでは、3、40代の男性の自殺が増えたという。会社のリストラとか事業の失敗がその人たちの理由の多くだという。成果主義などで仕事に追…

死守

現在、作業所でパッケージした野菜を売っているお店が本日大々的にセールをするということで、昨日すごい量の注文があった。私は、その量を見て難しいと思った。一緒にやっている先輩にあたる人が「できる」という。夕方、結局やれないと判断し、応援を求め…

疲れた

午前3時まで仕事をしていた。さっき帰ってきてメシを食べて寝てしまった。今は6時50分。ちゃんとした九想話は書けません。「いつもちゃんとしているのか」といわれれば一言もありませんが…。

いつもさみしい

私が愛読している「ほぼ日刊イトイ新聞」で、血液型がO型の人は、「いつもさびしい」ということが話題になっている。話題になっているんじゃないな、ただ糸井重里が書いているだけのことか。私はA型だが、いつもさびしい。こんなの血液型とは関係ないと思…

猛暑

「東京都心、史上最高の39.5度 千葉・市原40.2度 」という記事が asahi.com にあった。どうやら今日の関東平野は今年一番の暑さだったようだ。それにしても私はテレビの野球中継を観ていていつも思う。プロ野球の選手が汗を拭くとき、ユニフォームの…

久しぶりの鬱

今日は祭日で世間が休みのせいか道路が空いていた。昨日もそうだった。車が少なく渋滞もなく、快適に通勤できることはいい。しかし、私は沈んでいた。市場に着くと、広い駐車場に車がない。作業所は、市場の隅にある。平日は車が沢山停まっていて、人で賑わ…

70年代のはやり歌

昨夜のラジオ深夜便の3時台〔にっぽんの歌こころの歌〕は、思い出の流行歌:70年代 フォーク・ポップス集だった。私は九想庵の更新をしながら聴いていた。「青春時代」森田公一とトップギャラン、「この広い野原いっぱい」森山良子、「希望」フォーセイン…

あれから1年

去年の7月17日は京都にいた。山鉾巡行を見物し、銀閣寺に行き、先斗町など夜の京都を歩いた。九想庵の読者のこらそんさん、ひろのさんたちと食事をして楽しいひとときを過ごした。テレビのニュースで山鉾巡行の映像などを観ると、あの日のことを思い出す…

うしろめたさ

女房の仕事のことで県立図書館に行く。彼女が借りたい本をネットで調べると、久喜の県立図書館にそれらの本はあった。家から車で1時間半かかった。女房が本を探している間、私は新聞を見ようと思った。開いてあった朝日新聞の右上に、芥川賞、直木賞発表の…

水の中から見た太陽

2002年3月1日の九想話「おまけの人生」で、バイク事故を起こしたことを書いた。あのとき私は死んでいてもおかしくない。私にはもうひとつ、命を落としていてもしかたのないことがあった。それは小学生の低学年のころだったと思う。夏の暑い日だった。同じ歳…

雨降りの露天風呂

楽家のママは今年初め、肺ガンの手術をした。抗ガン剤で抜けた髪の毛も最近ではかなりのびてきた。雨のそうとう降っているある日、こんな日ならお客はあまり来ていないだろう、と思ってスーパー銭湯に行くと、いろいろな病気の手術を受けたひとが沢山いたと…

黄色まだまだ赤勝負

パチンコのガラス磨きの仕事を終え、軽ワゴン車で帰るときのことです。細い道から出るとき、前の道路の車の列が途切れないので、私は右折したいのを待っていた。すると後ろの車がクラクションを鳴らした。うるせいな、と思った。(車が来るんだからしょうが…

息子が帰ると

午前0時半ごろUが帰ってきた。Uは家に帰ってくると必ず風呂に入る。7月になってからうちではお風呂は沸かしていない。だからシャワーを浴びることになる。シャワーを浴びている間に、女房は起きてきてメシの用意をする。彼女は眠たくて11時に蒲団に入…

2004参院選

仕事から帰って、女房と一緒に投票しに行った。夕方6時過ぎという時間なのにかなりの人がいた。それから近所のマツ・キヨに行き、シャンプー、ラップにティッシュなどを買って家に戻った。所沢は午後に雨が降り、昨日までの蒸し暑さはなかった。シャワーを…

恥ずかしい人間

「無礼なことを言うな。分をわきまえないといかん。たかが選手が。…」こんなことをおっしゃったある球団のオーナーの方は、自分に正直な人なんですね。好きなようにして下さい。そうなったら“たかがファン”の私はプロ野球というものから遠ざかるでしょう。阪…

一年間

去年の7月9日から作業所に行っている。早いもので、もう1年たってしまった。その日の仕事は、ピーマンとさつまいもの袋詰めの作業をしていた。初めて知的障害者の施設というものに足を踏み入れた私は、すべてのことに驚き、呆れ、そして感心することばか…

未練

「今年度の半導体・液晶製造装置販売額、過去最高並みに」という記事が、YOMIURI ON-LINE にあった。6年前まで私が勤めていた会社は、半導体・液晶製造装置を造っていた。あのとき、きちんとした経営をしていて生き残っていたら、今ごろは、いい暮らしがで…

カレー談義

「カレーは、かなり好きな飲み物です」昨夜、半月ぶりに楽家に行って、3、4ヶ月ぶりに会ったSさんの一言だった。「カレーを10分もかけて食べているひとが分からない。 私にとってカレーは飲み物なんだな」Sさんらしいウィットにとんだものいいだ。「お…

アレルギー

今日、耳鼻科に行ってきた。先日採血されてしてもらったアレルゲン検索の結果を聞いた。ハウスダスト、ヤケヒョウヒダニ、動物上皮、カビ、イネ科、雑草、スギ、これらの代表的なアレルゲンに対しての結果は、ゼロだった。私の場合これ以外のものらしい。ネ…

アラビアの唄

1週間前ぐらいのラジオ深夜便で、二村定一の「アラビアの唄」を聴いた。これまで何度か聴いていた。他の人のうたう「アラビアの唄」も聴いている。今、この二村定一のうたう「アラビアの唄」が、車を運転していても、仕事をしていても、いつも頭の中に流れ…

90歳

母は今日で90歳になった。女3人、男3人を産んだ。長男は3歳で病死してしまったが、それ以外の子どもは健在だ。孫は10人。ひ孫は確か4人いる。母の口癖は、「寝っときが、いぢばんだ」だった。姑にいじめられ、父からやさしくもされず、百姓をやり、…

息子の誕生日

今日は息子たちの誕生日です。今年は年男で24歳になった。これまで九想話にいろいろ書いたんだろうな、なんて思って読み返してみたのですが、誕生日のことを詳しく書いているのは、2001年7月3日の「生ビールな誕生日」だけでした。こんなもんなんだな、と思…

亭主の存在

先日スーパーに女房と行ったとき、女房が「これ買っていい?」と私に訊きにきた。手に持っているのは、1,200円のピアスだった。そういうものは私に承諾を得るくせに、4、5万円もするフラメンコの衣装とかの、高いものは私に一言もいわず買っている。「それ…