予定通り、今夜は楽家のバーベキューだった。
7時頃、中央公園に行くと、
花見とはちがう場所に、
テーブルが並んでいた。
いかにも“バーベキュー”という感じだった。
若い女の子も何人かいて、
華やいだ雰囲気だった。
食べ物も、サザエ、エビ、牛肉、鳥肉、トウモロコシ
などを焼いたものがあり、豪華だった。
1時間ほどして、ギターを弾き始めた。
Sさんが、伴奏してくれて、
「コンドルは飛んでいく」「花祭り」
をケーナで吹いた。
でも、何かちがう。
花見のときの楽しさがない。
あのときの高揚感がない。
考えるに、
あのときはまったく予定外の“出来事”だった。
私が家に楽器を取りに行き、
はじまったことだった。
今夜は、予定どおりのことだった。
この“ちがい”だろう。
おそらく、他のひとたちは楽しんでくれたと思う。
でも私は、少し物足りなかった。
なんといっても、終わってから、
みんなでカラオケに行こうということになり、
私はギターを家に置いて、
聞いていたところに行ったのだが、
1時間待っていたが、誰も来なかった。
連絡とりたくても誰のケータイの番号も知らない。
これがなくてただ家に帰っていたら、
楽しい気分のままでいられたのだろうが、
ああ…、つまんない。