九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

フラメンコ教室発表会

1日、女房のフラメンコ教室の発表会に行った。
清瀬の家を出たのは9時半ぐらい、
10時半、遅くても11時までにはエル・フラメンコに着くと思っていた。
ところが、清瀬駅に着くと改札前に人が沢山いた。
なんか様子がおかしい。
駅員が何人かいて説明していた。
秋津駅清瀬駅の隣)で人身事故があり、現在電車は停まっている、
ということだった。

これから乗客になろうとしていた人たちは、駅員にくってかかっていた。
駅員は、それらの人々に振り替え輸送路線の切符を渡していた。
私もそれをもらおうとしたが、定期券を持っていない人には出せない、という。
しかたがないので、余計な金を使ってしまうが
バスで西武新宿線花小金井駅まで行き、
それから電車で西武新宿駅に行くことにした。
日曜日で道路が混んでいて花小金井までが遠かった。
結局、新宿のエル・フラメンコに着いたのが12時半だった。

12時半が開場なので、観客はすでに席に坐っていて、
ほぼステージ前の席は埋まっていた。
予定通りの時間に着いていれば、いい席に坐れたはずなのに、
私は、秋津駅で電車に飛び込んだ人を恨んだ。

しかし、よく人身事故があるなと思う。
この前、孫とディズニーランドに行った朝も、
確か大泉学園駅であったので、
私と女房は西武池袋線を諦めて武蔵野線新座駅まで歩き、
ガードレールにぶつかって横転した車を目撃してしまった。

電車に飛び込む人、首を吊る人、自殺→加藤和彦
最近の私は、こうなってしまう。
このことについてはまたあらためて書くことにして、
今夜は、なんとか眠い目をこすって、
女房のフラメンコのことを書きたいと思います。
(今日は、朝7時に清瀬の家を出て、昼に出勤して、
 夜の11時半まで仕事をしてきたので眠いです)

エル・フラメンコの店の真ん中あたりで、私はどの席に坐ろうかなと悩んでいた。
悩んでいてもしょうがない。ステージの前の席はすでに埋まっていた。
逡巡していたのは、ステージの正面の奥の席か、横の奥の席か、
ということだった。
去年は、ステージ横の一番後ろの席だった。
息子と嫁と孫とで観ていたのでステージの遠さは気にならなかった。
ほとんど私は孫を見ていたようなものだった。

「そこ空いているんではないですか?」
ウェイターが私にいった。
確かにイスが1つ空いていた。
しかし、女性が2人坐っているテーブルのイスなので、なんか坐りにくかった。
「ここ空いてますか?」女性に訊くと、「空いてます」という。
私は、そこに坐った。ステージから3列目の席だった。ラッキーだった。

女房は、「Primera Parte」の3番目の「ティエントス」を4人で踊り、
「Segunda Parte」の2番目の「アレグリアス」を5人で踊った。
亭主の私から観ても、女房はうまくなったな、と思う。
私が家にいて、打ち上げを終えて帰ってきた彼女は、
「だめだ、ダメダ、失敗しちゃった」を繰り返していたが、
私とすれば、なかなかのもんだと思った。

と書きながら、私は正直、踊りにはあまり興味はない。
フラメンコはなんといってもギターがいい。
その日のギターは、ちょっと大雑把な感じがした。
ちょっとしたフレーズに細かい心配りが感じられない。
カンテは、女性と男性がいたが、男のカンテがよかった。
カフォンを中心としたパッカション奏者がよかった。
私もあんなふうにカフォン叩いてみたい。

女房が惚れて入ったフラメンコ教室、先生の踊りがよかった。
日本でかなり上のほうの人らしい。
先生の踊りを観られたことは価値があった。