九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

後打ち

現在、女房との暮らしの中で、
めんどくさいことが一つある。
女房は、フラメンコを習っているひとにとって、
ソロを踊ることは最高だという。

そりゃそうだ。
私だってブラスバンドトロンボーンを吹いていたとき、
ソロを吹きたかった。
高校の定期演奏のとき、
1曲まるまるソロをやらせてもらったことがあった。
それはアルトサックスのための曲(忘れた)だったが、
それをトロンボーンにして吹いた。
でも、あれは“お粗末”だったな。
あの定演を録音したテープはあるが、
オープンリールなので(古い)私は聴けない。
聴きたいな…。

そんなわけで、女房と一緒だと「手拍子して」といわれる。
ガスレンジを買うためにホームセンターに行き、
車を降りたとたん「ちょっと、手拍子して」といわれる。
私がリズムをきざむ。そこに彼女が後打ちを入れる。
しばらくすると、私の先打ちといっしょになってしまう。
すると「もう1回やって」となる。
実際、速い速度のリズムなので難しい。
私はリズム感はいいほうだと思っているが、
それでも難しい。

しかし、私たちは、ガスレンジを買いに来たのだ。
なんで炎天下の中で、
夫婦揃って駐車場で手拍子してなきゃならないんだ。
通り過ぎる人々がへんな顔をしていた。

「先日、新宿のエル・フラメンコで踊っていた
 スペインの若い子は、速いリズムの後打ちうまかったな」
と女房は感心していた。
そりゃそうだ。彼女らは小さいときから
フラメンコを踊っているのだ。

今日もBSで阪神中日戦を観ていたら「やって」といわれた。
今も、九想話何書こうかな、
と台所に煙草を吸いにいったらつかまってしまった。
それまであのひとは、電子メトロノーム相手に練習していた。
「50近いひとにあのリズムの後打ちは無理だ」
と私は口が裂けてもいえない。

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            8月の九想話

           8/1  テレビに弄ばれる私
   8/2  中学生の頃
   8/3  歯周病メンテナンス
   8/4  昔はみんな生きてゐた
   8/5  アイスキャンディー
   8/7  父と暮せば
   8/7  立秋
   8/8  ノンアルコールデー
   8/9  あついよ~
   8/9  福祉ネットワーク
   8/10 お風呂のこと
   8/11 釣瓶井戸
   8/12 夏休み
   8/14 頭痛
   8/16 米
   8/16 妹
   8/17 自戒
   8/18 7月の句会
   8/19 盆踊り
   8/20 納涼祭
   8/21 上を向いて歩こう
   8/22 郵政民営化解散
   8/23 長期ロード勝ち越し
   8/24 同窓会
   8/25 台風11号
   8/26 カミキリムシ
   8/27 男性更年期障害
   8/28 24時間テレビ
   8/29 メッセージ・イン・ア・ボトル
   8/30 自分史
   8/31 後打ち