九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

昨日の人身事故

昨日は、仕事を終えて帰るとき、東武東上線柳瀬川駅であった人身事故で止まってた。
改札口のホワイトボードに「18時運転再開予定」と書いてあった。
私はいつも、17時13分の急行に乗って家に帰っている。
18時までどうやって時間を潰そうかと考えた。
居酒屋で少し飲むか、駅前の古書店でもひやかすか、それとも・・・。
そのときふと、26歳のときに勤務していた東洋大学の生協に行ってみようか、と思った。
駅から徒歩で15分ぐらいの大学に行ってみた。
校門付近に警備員がいたので、私は入るのをやめた。
学生などが入って行くが、なにか警備員に問いかけられたら面倒だなと思って、
私は大学の構内に入らず駅に戻った。
ま、昔勤めていた生協の店舗に行っても、それがなんなんだ、という気持ちです。
何年か前、日本女子大に行ったときもそうだった。
昔働いていた所を観てどうなんだ、と思ったのです。
17時50分、駅に戻って改札口を通った。
急行から準急に変更になった車両が停車していた。
いつ走るか分からない電車に乗った。
車内放送では、現場の片づけ、現場検証は終わった、と言っていた。
しかし、安全確認が終わってない、のでまだ電車を動かせないと言う。
18時27分に電車は動いた。
車内はものすごい混雑だった。
なんでこんな時間に電車に飛び込む人がいるのだろう?と考えた。
考えたが、本人じゃないので分からない。
もっと通勤時間ではない時間に、というわけにはいかないのかと考えた。
本人にとっては、その時間にどうしても死にたかったのだろう。
でも、電車に飛び込むなんて、哀しい。
なんとかそれ以前に、解決する方法はなかったのでしょうか?
私は、27歳の9月に社員5人の広告代理店に就職した。
10月に、補欠当選していた高島平団地に引っ越した。
翌年の7月に子どもが生まれるというのに、私は仕事がうまくいってなかった。
電話営業で求人広告が取れるわけがなかった。
朝から夕方までただひたすら電話をかけまくった。
電話をかけるのが厭で電話をかけないでいると、隣の事務所にいる社長が怒鳴り込んで来た。
毎夕の終礼がユウウツだった。
年末の頃、女房が妊娠したことが分かった。
その頃、私は死んでしまいたい気持ちで日々をさまよっていた。
あのとき死なないでよかった。
3月の頃、私はアポがとれたと嘘をつき、会社を出て職安に行っていた。
そして自分の次の仕事を探していた。
そして、時計部品を製造する会社に転職した。
あいかわらずの綱渡りの人生です。
残業を1時間してきた女房は、21時半ぐらいに帰ってきた。
私は、バス停に迎えに行った。
1人のひとが電車に飛び込んで、どのくらいの人がツライ時間を過ごしたのだろう?
これからも死にたいひとはいるのでしょう。
鉄道会社には、ホームドアの設置を急いで欲しいと思う。
あれがあったからって100%防げはしないでしょうが、抑止力にはなると思う。