九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

盆踊り

私が帰省した14日の夜、盆踊りがあった。
その夜だけだという。
昔は3日やっていたのに。
場所は、現在は集落センターとかいう名前になっているが、
私が通った分校があったところだ。
私たちのときは4年生まで分校で、
5年生からは自転車で7キロほど離れた本校に行っていた。

その夜の食事のとき、盆踊りのことを聞いた。
中心になってやっているのは、
中学高校時代、私と一緒に吹奏楽部をやっていた
ただちゃんとマーちゃんだという。
ただちゃんは同じ歳、マーちゃんは2つ下だ。
私とは小さいときから遊んでいた幼馴染みでもある。

「おじさんの守ってきた盆踊りを受け継いでいる」
と以前兄にいったそうだ。
私の父はお祭りが大好きだった。
盆踊りのときは、やぐらの上でうたっているか、
太鼓を叩いていた。
(去年の8/12の九想話「盆踊りと父」参照)

食事が終わった8時頃、姉と二人で盆踊りに行った。
元分校は歩いて10分ほどで着く。
家を出ると囃子が聴こえてきた。

集落センターに着いて、私と姉は盆踊りを眺めていた。
踊る人は少なかった。
一つの輪が満足につながっていなかった。
踊りに威勢がなく、囃子もひどかった。
笛をただちゃんとマーちゃんが交代で吹いていた。
仕事が忙しくてなかなか練習できないんだろうな。
ただちゃんは電気製品卸の会社の重役だし、
マーちゃんは、工務店の社長だ。

それにしてもなァ、もっとうまく吹いてくれ。
高校のとき、ただちゃんはユーフォニュームを、
マーちゃんはフレンチホルンを吹いていた。
二人ともうまかった。
むかしの二人はどこに行ってしまったんだ。
でも、私のケーナもお粗末だし、五十歩百歩かな。