九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

ライオンズへの手紙

今日は、野菜のパッケージ加工の量が少なく
午後3時頃作業は終了した。
うちの作業所では作業が少ないとき、
体力作りのための運動をしたり、作文を書かせたりする。
運動は、市場をジョギングしたり、
2つのチームに分かれてリレーなどをしている。
とうぜんあの子たちは、リレーなどには燃えるが、
作文は苦手だ。

先日、あるところから
西武ライオンズの試合のチケットをいただいた。
施設長がみんなを食堂に集めて話す。
「仕事を真面目にして、悪いことをしなかった人に、
 このチケットをあげます。
 チケットをもらえるようにみんながんばりましょう」
それで今日は、ライオンズへの応援の手紙を書こう、
ということになった。

それからみんなはたいへんだ。
A4の紙を前にして考え書き始めた。
ダウン症のSくんはうつむいて泣き出しそうな顔になった。
私が「どうしたの?」と訊くと、
「ボクはライオンズファンじゃありません」という。
彼は、ジャイアンツが好きなんです。

何人かは、持っている「選手年鑑」なんか出して見ている。
みんなひらがなは書けるが漢字は難しい。
それでも漢字で書きたい字があると、私に教えてという。
私は、「選手」とか「応援」とか紙に書いてあげる。
先日九想話に書いたKくんの手紙が傑作だった。
最初は滅茶苦茶な文章だったが、
私がいろいろ話して下記のようになった。
可笑しいのはその下です。

「去年はリーグ優勝、日本一になりましたが、
 今年はぜひV2目指してがんばってください。

   ***作業所 K*健一(ソフトバンクファン)

Kくん、阪神は応援しないの?