九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

火星を見た

NHKで藤沢周平原作の「蝉しぐれ」を観終わって、
10時過ぎパソコンを立ち上げた。
(今日の九想話はなんにしよう)
夕方からずうっと考えていた。

常日頃から九想話のことを考えている。
これはと思うことなどをメモしている。
何にも書くことがない日にはこれを書こう、
なんていうネタの在庫をいくつか持っている。
でも、それをいざ書こうとしても、
気が乗らないと書けない。

今日はそんな夜です。
いくつか書きたいことはあるが、
そのことを書く気にならない。

何本目かのたばこをベランダで吸っているとき、
目をちょっと上にあげると、
ひときわ光る星があった。
あっ、これが火星だ、と思った。
昨日までは空が曇っていた。
今夜も快晴ではない。だから他の星は見えない。

「ちょっと来て」部屋にいる女房を呼んだ。
「あれが火星だよ」
「へぇー、大きいね。
 九想話に書くことできたじゃない」
女房にさっきから、書けないとグチっていたのです。
でも、どういうふうに書いたらいいのか。
「火星を見た」だけで終わってしまう。
それだけじゃ、つまらない。

先日行った多摩六都科学館でもらってきた
「8月の星空」というパンフレットで確認して、
あれが火星だと確信を持った。
これで九想話を書く材料はそろった。
さあ、どうゆうふうに書こうかな。