女房はお風呂が好きだ。
私も好きなほうだが、女房ほどではない。
いや、風呂に入ることは大好きだ。
ただ風呂に入るまでのことがめんどくさくて…。
たんなる無精なだけでしょうか。
昨日、2人で「やまとの湯 狭山店」に行った。
私がスーパー銭湯に行くのは、半年ぶりぐらいです。
女房は、1人で夜に車でけっこう行っている。
開店間際に行こうなんて前日からいっていたのだが、
結局、家を出たのが11時前だった。
女湯と男湯にそれぞれが別れたのが11時10分だった。
「12時10分に出てこよう」ということにした。
私は身体を洗い、露天風呂に早く行きたい気持ちを抑えて、
まずジェットバスに腰を下ろした。
ここのところ忙しくて、
なかなか整形外科に行けないので腰が痛い。
ジェットの噴流が心地よい。
10分ほど浸かっていた。そして、いざ露天風呂へ。
外気が冷たい。さすが12月だ。
先客が5人いた。私は湯船の左端にひそやかに身を沈めた。
しかし、なんなんだ。「露天風呂」と表示しているのに、
どこのスーパー銭湯の“露天風呂”にも屋根がある。
「や~ネ」これは林家木久蔵のギャグでした。m(_ _)m
露天とは、「屋根のないところ。野外。野天(のてん)。」
と「大辞林 第二版」に書いてある。ウソつくな!!!
正直に「外風呂」または「屋根付き露天風呂?」とかにしてくれ。
おそらく雨の日にも客に来てもらいたい、という思いなのだろう。
私としては、雨に打たれながら風呂に入るのもいいと思う。
昔、会社の慰安旅行で湯西川温泉(奥日光)に行ったとき、
雪降る中、露天風呂に入ったことがあった。あれはよかった。
そんなことを考えてお湯に浸かっていると、
赤ちゃんを抱きかかえたお母さんが…入ってくるわけはない、
お父さんが入ってきた。めずらしいことだ。
私の子どもは双子だから、もし小さかったときに、
銭湯に行くとしたら私も赤ん坊連れで入らなくてはならなかった。
家に風呂があったからそれはしなかったが…。
泣きわめいていた赤ちゃんが、お湯に浸かったら笑っていた。
うちの作業所に来ている通所者もこんな赤ちゃんのときがあった。
両親は、どんな思いでお風呂に入れていたのだろう。
そんなことをウソ露天風呂に入っている間考えていた。
いつどんなときにでも、あの子たちのことを考えてしまう。
12時10分が迫り、私はあせって風呂を出た。
そのとき、あっと驚くことがあった。
ロッカーの鍵を抜かずに風呂に入ったことに気づいた。
あせりまくりの九想です。
ロッカーには鍵はついていなかった。
裸で立ちつくす私。
そのとき清掃担当の女性が来た。
「すみません。ロッカーの鍵を持たずに風呂に入ってしまって…」
「あっ、S1番の鍵ですか。それなら預かってます」
30代の女性の前で、タオルで前を隠しただけの全裸の私が、
深々と頭を下げた。
私の人生、こんな粗忽なことばっかしです。