九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

人生の終い方

昨夜、NHKスペシャル人生の終(しま)い方」(NHK総合午後9:00~9時49分)を観た。
人生の終い方なんてことは考えたくもない。
でも、いつか私にもおとずれることなんだな。
仕方ない観てやるか~、てな気持ちです。
番組の案内人は、桂歌丸
午後6時55分まで笑点の司会を生でやっていた。
NHKのこの企画はうまい、と思った。
笑点の司会最後の日に合わせて「人生の終い方」なんていう番組を歌丸で作った。
ニクイね。

番組では最初に水木しげる(93歳)のことを取り上げていた。
死ぬ半年前の頃、マンガを描かないで写真を撮るようになっていたそうです。
家族の笑顔の写真をたくさん撮っていたようです。

66歳のある男性を取材していた。
郵便局で長いこと勤めてきた人で、定年退職後癌になった。
そして妻と息子と娘に手紙を書いた。
口ではいえないことを手紙では書けた。
その人が亡くなった。
奥さんは、その手紙を見ると生きて行こうと力づけられると話していた。

35歳の末期癌の男性の家族、妻と息子と娘がいる。
自分の命はもう残り少ない。
悲しいですね。
死ぬ間際、家族で温泉に行った。
食欲もなく、歩くこともやっとというときにです。
自分の姿を子どもたちに残しておくために…、とその人はいっていた。
息子と娘と温泉に入った男性は笑顔だった。
その男性は、娘の小学校の入学式前に亡くなってしまった。

90歳の女性は長いこと居酒屋を経営していた。
1人娘は軽い知的障害者です。
その娘を育てるために必死になって居酒屋をやってきた。
そして他界した。
亡くなってから店の常連客がお別れ会をやってくれた。
ああ…、その女性は素晴らしい居酒屋をやっていたんだな、と思った。
店の経営者の娘(66歳)のために、50人ほどでお別れ会をやってくれたのです。

やはり人間、真面目に生きなければだめだな、としみじみ思いました。
少なくとも、自分に嘘をついたり、ごまかしてはいけない。
私は、どんな人生の終い方をしよう。