昨日、水無月の芝居を女房と観てきた。
前回は九想話で調べたら、2000年の9/2に観ていた。
その前年にも試演会で観ています。
内容は知っているのですが、私は何度も泣いた。
娘が幽霊の父に、
ピカドンの落ちたときのことを語るとき、
死んだ同級生のことを話すとき、
私は涙がじくじく滲み出してきてどうしょうもなかった。
これは演技のよさもあったが、
広島発ラジオ深夜便を聴いていたせいだ。
何人かの被爆者からのお便りが芝居のシーンと重なり、
涙腺を刺激し続けたのです。
昨日の朝、永六輔の土曜ワイドで、
中山千夏が歌う「広島の川」を聴いていた。
広島の町はよ、川ばかりじゃけん、
ちょっと歩いたら川があるんじゃ
……略
三番目の川は元安川、ピカドン川じゃけん
この歌は乾いた曲で中山千夏のうたい方がいい。
あれを聴いただけで、もうピカドンはイヤだと思う。
本当に昨日の水無月の芝居はよかった。
二人の演技に拍手だ。
終わって、女房は車で帰った。
フラメンコの練習があるからだ。
私は、舞台のバラシを手伝った。
垂木の釘を抜いているだけで汗が出た。
きれいな部屋のセットが見る間に舞台から消えた。
水無月稽古場に舞台道具を片づけ、
それから楽しみな打ち上げだ。
私は飲みましたよ。
むかし、一緒に芝居をやったおけいさんと懐かしい話をした。
驚いたことに彼女は現在NPOの福祉関係の仕事をしていた。
うちの作業所を見学したいという。
こういう縁も楽しい。
酔っぱらった私はそのうち、
狂ったようにギターを弾き始めていた。
むかしのわるい癖が出てしまいました。
気がつくと私は稽古場に寝ていた。
そんなわけで昨日は九想話を書けませんでした。