女房のケータイに次男からメールが入った。
今夜は徹夜する、という内容だったそうだ。
仕事の追い込みなのか、大変なことだ。
就職する前からプログラマーというものは、
仕事の終わる時間があってないものだ、
とは分かっていたはずだ。
私が半導体製造装置の会社にいたとき、
装置のシステムをつくっていたソフト屋たちは、
装置の納期が近づくといつも深夜まで仕事をしていた。
昨夜9時頃、私が楽家に行くとき、
エレベーターから出ようとしたら次男がいた。
ジーンズにTシャツの息子は会社員には見えない。
家の中で見るようなふてぶてしさはなく、
心細そうな顔をしていた。
昨日は特に小さかった頃のKを見たようだった。
久しぶりに“かわいいな”と思った。
次男は体がわるくて中学生のとき、
1年間ほど学校に行けなかったときがあった。
防衛医大付属病院で診察してもらった帰り、
私は息子の将来を心配した。
中学校に満足に行けず、
高校、大学にも入れないのではないかと。
息子は今も、パソコンに向かっているのだろう。
次男よ、がんばれ。
おやじも今、パソコンの前にいるよ。
酒を飲みながら。スマヌ