九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

ゆず湯

昨日、私はずーっと家にいた。
女房が来るので、それなりに小物を片づけたりした。
いつも私のそばにあるギターも押し入れにしまった。
私は、ギターが私の脇にないと寂しい。
ちょっとしたときにギターを抱き、メロディを弾く。
これでずいぶん心が癒される。
弾くのは既製のメロディもあるが、私が即興で弾くフレーズもある。

寒いので買い物に行く気もせず、昼飯はインスタントラーメンにした。
でも、キャベツ・人参にハムを入れてそれなりの野菜炒めを作り、それと生卵を麺の上に載せる。
ま、自慢するようなものではありませんが…。
還暦前の男が作るもんです。温かく見守ってやって下さい。

御代田の図書館から借りた本の返却日が昨日(21日)だった。
返しに行かなければいけないと思いつつも、曇っている空がその気を萎えさせた。
「明日、女房と佐久に買い物に行く。そのときに御代田の図書館によって返そう」
明日返すのだから、借りた本を読めるだけ読んでおこう。
それで「誰にも書ける一冊の本」荻原 浩著(光文社)を読み始めた。
つまらなかったら違う本を読もうと投げやりな気持ちで読み始めたが、心地よく文章が頭に入ってきた。
(あ…、おれも親父ともっと話して、親父の青春とか若かった頃のことを聞いておけばよかった)
私の親父は、酒が、祭りのとき太鼓を叩くことが、盆踊りのやぐらの上で唄をうたうことが好きだった。
酒呑んで、おふくろを囲炉裏の火箸で殴り、おふくろが縁側から外に逃げた、なんてこともあった。
私の家は、教養のある生活とはほど遠かった。
でも、今思い返してみると、貧しかったが暖かい家族だった。
「誰にも書ける一冊の本」を読みながら、そんなことを思った。

昨日は、ただひたすら本を読んでいた。
夕飯は食べない。
女房が来たら一緒に食べようと思った。
暖かいときは中軽井沢駅近くのバス停まで歩いて行ったが、昨日は寒くて車で行こうと決めた。
だから暗くなると呑みたくなるニセビールを我慢した。
本を読んでいるときにケータイが鳴る。
> 今、碓井軽井沢インターです。
> 72ゴルフです。
> プリンスホテルを出た。
こういうメールが来る。
> 軽井沢駅、出発で~す。
このとき私は家を出て車に乗った。
フロントガラスが外の寒さと車内のヒーターの暖かさで曇り、前が見えにくい。
八十二銀行の駐車場に車を停める。
寒いけどエンジンを止める。すぐそばのアパートの人に迷惑をかけたくない。
5分ほどラジオを聴いていたら、女房からのメール。
> 役場です。
そして3分でバス停に高速バスがやってきた。

今朝、女房が恐ろしいことをいう。
「障子を張り替えよう」
確かに障子か汚くなっている。
しかし、これを張り替えるためにどれだけの時間がかかるのだ?
結局、女房の意見に押し切られ張り替えることになった。
障子紙を買うために佐久に行くことにした。
軽井沢にもホームセンターはあるが、どうしても佐久に行くんです。
その前に、部屋の掃除をした。
昨日、私は小物を片づけたのに、女房の命令で徹底的に炬燵の上のモノを整理させられた。
畳を全面的に女房は掃除機をかけた。
じゃまな光ケーブルのルーターやケーブルを私が持ち上げる。
隅にある雑誌や歳時記を私がどける。
炬燵布団も上げた。
終わって女房がいう。
「スッキリしたでしょう」
障子のサイズを測り、障子紙をどれだけ買うかの参考にする。
冷蔵庫、台所の戸棚などを見て、油・醤油・小麦粉など買う物をメモする。
結局、家を出たのが12時前になった。

まず、じん芥処理場に行く。
家に溜まっていたゴミを全部捨てた。
それから佐久市の農協に行き、安い野菜を買った。
カインズホームで、ロト6・障子紙と糊・ボディソープ・日本酒(2L798円)・焼酎(4L1750円)を買う。
イオンに行き、100円ショップのダイソーに行く。
私は、本屋を見る。アランの「幸福論」がない。池袋でもこの本を探したがなかった。
宝くじ売り場には30mぐらいの行列があった。今日がジャンボ宝くじ販売最後です。
カインズに1人も並んでいなかったのに。

御代田の図書館に行く。
本を返した。そして本を借りてきた。
やっとトンボの湯です。
私が男湯の“下駄箱”を数えたら、靴が34足あった。
さすがゆず湯です。
平日の3時頃でこの入浴客です。いつもだったら15足ほどでしょうね。
湯船に行くと浮かんでいましたゆずが…。アタリマエデス。
身体を洗ってから湯に身体を沈める。
離れていくゆずを何個か自分の前に移動させる。
いい匂いだ。
今日は、冬至だったんですね。

身を入れる実が離れてくゆず湯かな

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