小説 エッセイ
先週の「高橋源一郎の飛ぶ教室」(毎週金曜 午後9時05分~)は、(5月2日(金)午後9:55配信終了)最初の「秘密の本棚」のコーナーは、筒井康隆の「敵」のことを話した。75歳になった元大学教授が主人公で、日々の料理や生活のことが詳しく書いてあるらしい。…
今日は、九想話に書くことが何も思いつかないので、昔、ホームページ「九想庵」に載せていた小説を載せます。30代のころの私と女房のことを書いてます。原稿用紙11枚のものです。
9月25日に図書館で文藝春秋9月号を借りられた。図書館では雑誌の最新号は借りられない。10月号が棚に並んだら、文藝春秋9月号を借りたいと思っていた。でも芥川賞の作品が載る9月号は借りたい人が多いので、諦めていた。そしてやっぱり文藝春秋10月号が発売…
桐野夏生の小説「抱く女」を読んだ。NHKドラマ「燕は戻ってこない」の原作を読んで、桐野夏生の小説を読んでみたくなった。1972年の女性の大学生活を描いている内容のようなので、読んでみた。1972年は私が5月で、20歳になったときです。沖縄が返還され、パ…
小説「燕は戻ってこない」(桐野夏生著 集英社刊 第7回 吉川英治文学賞 受賞)を今日読了した。素晴らしい小説でした。ドラマ「燕は戻ってこない」は、来週の火曜日が最終回です。なので、小説の内容のことは書きません。 今日の夕方、私が小説「燕は戻ってこ…
昨日の朝日新聞の「天声人語」を読んで、4月13日が吉行淳之介の誕生日ということを知った。私は20代30代の頃、吉行淳之介の小説やエッセイを読んだ。吉行淳之介の文章が肌にあった。この人の人生に対する考え方が好きでしたね。 天声人語吉行淳之介は、重さ…
今夜「夢ノ町本通り ブックエッセイ」(沢木耕太郎著 新潮社刊)を読み終えた。よい本を読みました。沢木耕太郎の本への気持ちがつまっているブックエッセイです。この人の本に対する愛を感じました。とくに山本周五郎に対する思いがすごかった。私も20代の…
今日の10時頃からのウォーキングで、らじるらじるの聴き逃しで〔ラジオ文芸館アンコール〕「ちっちゃなかみさん」作:平岩弓枝 朗読:出田奈々アナウンサ (12月25日(月)午前1:05放送 2024年1月1日(月) 午前2:00配信終了)を聴いた。私は、平岩弓枝の小説を…
第169回芥川賞受賞作「ハンチバック」(市川沙央 著)を読んで私は、すごい小説だと思った。ここ何年か芥川賞受賞作を読んでいるが、いつもがっかりしてきた。しかしこの作品には打ちのめされた。素晴らしい作品だと私は思った。ハンチバック(せむし)状態…
三島由紀夫が割腹前に高倉健の『唐獅子牡丹』を歌ったのはなぜか…作家的表現を追求していたヤクザ映画に三島が見ていた「美学」(集英社オンライン)gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/shueisha/trend/shueisha-1755581970年の11月25日、私は高校3…
>対人関係を堪え忍ぶことによって得られる果実は思いのほか小さく、>ウマの合う相手と笑い合って過ごす時間がもたらす喜びの果実は驚くほど大きい。 この文章は、現在私が読んでいる「君がいないと小説は書けない」(白石一文著 新潮社刊)の中の文章です…
今日は妻が退院して初めてのリハビリの日だった。妻は自分で玄関から歩いて出て(ドアとか壁など何かにつかまってだが)、ワゴンRのボンネットに手を添えて歩き、助手席から車に乗れるようになった。助手席は目一杯後ろに移動して、足を伸ばして乗らなければ…
宮沢賢治の童話や詩を20代のときに読んで、いいなと思っていた。現在も宮沢賢治の作品は好きです。でも、「銀河鉄道の父」(門井慶喜 著 講談社文庫)を読んでちょっと宮沢賢治へのイメージが変わった。清貧で農業のことを勉強して教師になり、詩や童話を書い…
「地図と拳」小川 哲 (おがわ・さとし)著 集英社刊「第168回 直木賞受賞作!」「第13回 山田風太郎賞受賞作!」長い小説で、625ページありました。私は内容も知らずにNHKの「あさイチ」で紹介していたので、この小説を買ってしまった。満州国の話だった。…
今日、妻は仕事が休みだった。靴下を買いたいというので、ピオニウォークに行った。妻が靴下を買っている間、私はリブロピオニウォーク東松山店(本屋)に行っていた。リブロのレジ横の売れてる(売りたい)本が置いてある棚に、この本があった。 先日、NHK…
1月18日(木)に図書館で借りてきた本は、下記の4冊でした。文藝春秋十月特別号(2022年)「統一教会と創価学会」オール讀物直木賞発表(9・10)合併号 窪美澄「夜に星を放つ」「そこにいない男たちについて」(井上荒野 著 角川春樹事務所 刊)「ツバキ文具店」…
「小説家の一日」(井上荒野 著 文藝春秋社 刊)を読了。久しぶりに、小説の先を早く知りたいと思いながら本を楽しんだ。小説、メモ、日記、レシピ、SNS…、すべての「書くこと」をテーマに、さまざまな人間の心の動きを描いた短篇集。すべて「オール讀物…
「おいしいごはんが食べられますように」(高瀬隼子 著)を読んだ。第167回芥川賞受賞作品です。 ある会社の1つの職場で働く人間模様を書いた小説です。体調が悪くなると仕事が忙しくても早退したり会社を休む、可愛くて思わず守ってあげたくなる病弱の女性…
第166回芥川賞受賞作「ブラックボックス」(砂川文次 著)を読んだ。久しぶりに芥川賞受賞作を最後まで読みました。ここ何年か、読み始めても最後まで読む気がなくなり、読むことをやめた受賞作が多かった。 サクマは、高卒で自衛隊に入隊するが先輩隊員と殴…
今日、「女のいない男たち」(村上春樹著 文藝春秋社刊)を読み終えた。この歳になると、なかなか文章を読むことが面倒くさくなっている。小説を読むことは好きです。それよりテレビを観ることがもっと好きな自分がいる。これは、ちょっと哀しいなと思う。ピ…
昨日の九想話「ドライブ・マイ・カー」に、小説を読んでいたときにぜひ書きたいと思ってメモしておいたことを、書くのを忘れてしまっていた。 >高槻は妻が性的な関係を持った男たちのリストの末尾に位置していた。 友人がほとんどいない家福が、高槻と飲み…
映画「ドライブ・マイ・カー」の原作を読んだ。短編集「女のいない男たち」(村上春樹 著 文藝春秋社 刊)の中に、「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」の6編が所収されている。 家福(かふ…
「ルーティーンズ」(長嶋有著 講談社刊)という本を読んだ。下記の小説があった。「願いのコリブリ、ロレックス」「ルーティーンズ」初出「願いのコリブリ」 群像2021年2月号「願いのロレックス」文學界2021年2月号「ルーティーンズ」 群像2021年8月号 久し…
今日、スマートレター(小型特定封筒)というもので、富山の友人から同人誌が送られてきた。さっそく友人の小説を読んでみた。主人公の生まれた富山には、盤持ち祭りというお祭りがあった。その祭りは、120kgの白石と150kgの蒼石があり、それを肩まで持ち上…
3月15日(月)午前1:05放送のラジオ文芸館(NHK ラジオ深夜便内)原田マハ作「無用の人 Birthday Surprise」(← クリックすると朗読が聴けます)を聴いた。(2021年3月22日(月) 午前2:00配信終了) 関東近郊の小さな美術館で学芸員を務める羽島聡美の職場に、茶…
九想庵の「小説のページ」に載せていた私が30歳頃に書いた小説です。現在、九想庵はトップページしかありません。
先週の金曜日に、「ツバキ文具店」(小川糸著 幻冬舎刊)を読み終えた。鎌倉にある小さな文具店を経営している女性を書いた、素敵な小説だった。文具店をやっているといっても代書屋が本業のようです。いろんな依頼人からのむずかしい手紙の代書を引き受けて…
昨日、「ステップ」(重松 清著 中公文庫)を読み終えた。私の大好きな小説の1つに入れたいと思います。先日、所沢のブックオフに入ったときにこの文庫本があり買った。その理由は、作者が重松清で、最近映画になったとラジオで知ったからです。この前、NHK…
今日、「銀河鉄道の父」(門井慶喜 著 講談社刊)を読了した。この小説は、宮沢賢治の父を主人公として書いたものです。久しぶりに読みごたえのある小説でした。私は、20代のときに宮沢賢治の詩・童話はほとんど読んでいると思う。そして私なりの宮沢賢治像…
「独立記念日」(原田マハ著 PHP文芸文庫)を昨日読了した。この本を買って読んでよかった。この短編小説を読んでいる間、幸せな時間を過ごせた。道に迷い、転んで生きることにいイヤになったりしても、前向きに歩いていく女性たちの姿を活き活きと描いた、2…