九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

パソコンを作る(2)

 九想話をUPしてから、作ったパソコンに向かった。
 さて、これからどうしょう、という情けない気持ちになった。
 とりあえず電源スイッチを押してみる。つかない。電源が入らない。何度も
押す。5回目ぐらいに入った。BIOSの表示が画面に流れ、Windows98が立ち上
がる。
 それを終了して、またスイッチを押す。15回目ぐらいに入った。
 そんなことを何度も繰り返した。
 やっぱりマザーボードがおかしいのかな。それを確かめるには、Sにもらっ
マザーボード(CPUは、Pentium 133)と取り替えてみれば分かるんだけど、接
続するコネクターの位置が違う。厚いマニュアルを手にとって開いてみれば英
文で書いてある。今付いてるコネクター、ボード類をはずして付け替えてみて
も、そのマザーボードを正確に接続する自信がない。
(いいじゃないか。なんべんでもスイッチを押せば。電源が入ればそれなりに
動くんだから、このままで行こう)
 そう思いながらも、うじうじ電源を入れたり、Windows98を終了させていた。
 そのうち、電源は入ったがBIOSが表示されなくなった。画面が黒いままだ。
このときは焦った。電源を切ろうとしたが、今度は切れない。なんなんだ。もう、
全部壊れたのか。泣きたくなった。夕方、Sに電話して訊いたら、このパソコ
ンは、電源を切るときは、5秒ほどスイッチを押し続けていれば消えるといわ
れた。そんなこと知らないから、もう頭は真っ白です。
 その後もなんとかWindows98が立ち上がるので、これで息子に我慢してもらお
うと思った。
 6時半、所沢のパソコンショップに、サウンドボードとCD-ROMをつなぐケー
ブルを買いに行く。古いパソコンのサウンドボードを使ったのだが、買ってき
たCD-ROMのコネクターが違っていた。ATAPIという使用だとSはいっていた。
 ショップの店員に訊くと、
サウンドブラスターの新しいものですか?」
 と訊く。
 そんなこと私は分からない。あのパソコンを買ったのは、まだWindows95が出
てない頃だから古いんだろう、なんていおうとしたら、
「コネクターが4つ付いてるのがありますから、これなら大丈夫でしょう」
 ほんとうに大丈夫かな、と不安な気持ちで570円のそれを買った。電車賃が往
復で280円合計1,000円弱の出費がパーになるのはくやしい。昨日、4,000円のジ
ャンクを買ったことはどうなんだ。気持ちうらはらな私です。
 家に帰って付けてみると、接続できた。なんかいいかげんな感じの店員だっ
たから、どうも不安だった。
 シャワーを浴び、食事をし、NHKの「バイキング」の前編を見た。後編は、パ
ソコンをいじりながら見た。
 CD-ROMに、ウニャ・モラスのケーナのCDを入れて再生させると、スピーカ
ーから音が出た。これはうれしかった。
 どうせ息子たちは、ゲームぐらいしかやらないだろう。そのためには、音が
出ることは必要条件だ。

 そんな訳で今回の「自作パソコン物語」は終了とします。
 パソコンはどうにか動きます。でも、最初のスイッチを5、6度押さないと
立ち上がりません。画面が、ときどき黄色になったりするのも気に入らない。
たま~に、BIOSが立ち上がらないのも気になるな。お金をためて、新品のマザ
ーボードを買います。
 みなさん最初に自作するときは新品のパーツを買いましょう。それだっ
たらマニュアルも付いてると思いますので、安心でしょう。
 いろいろありましたが、でも、自分が組み上げたパソコンは、最高です。