九想庵

埼玉で暮らしています。

飛べない蛍

夕方、ケーナを持ってウォーキングに出る。
目的はもう1つ、蛍に会うためです。
ツルヤで買い物をして帰りにケーナを吹く。
今日はおもに、「ハナミヅキ」を吹いた。
一青窈のこの曲、好きなんです。

ほとんど真っ暗になりかけたとき、腰を上げた。
林の中の遊歩道を歩く。
先週、蛍を見たあたりで注意深く探したが、いない。
今日は蛍に会えないかな、と心が沈んだ。
しばらく歩いていくと、遊歩道脇の草むらの中が光っている。
蛍だった。飛べないようだ。

死んじゃうのかな。
私はしばらくその光を見つめていた。
手を伸ばせば捕まえることが出来ると思ったがやめた。
そのままにして歩き出した。
湯川の河原で、観光客たちが花火を上げていた。
花火の音と歓声がうるさい。
飛べない蛍が哀れだった。