九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

テレビ出演?

私が京都のホテルで休んでいたとき、
女房からメールが来た。
「私も行けばよかったな」なんて。

私は旅に出て、たびたび女房にメールを書き、
山鉾や銀閣寺の写真もケータイで送っていた。
そんいうものを見て自分も行けばよかった、
と思ったようだ。
私が旅に行くといったとき、
「私は行かない」とキッパリ彼女はいった。
亭主は亭主、自分は自分というのが、女房の生き方です。
そのことに私は、それはそれでいいんじゃない、
と思っている。

(くればよかったのに)と私は思った。
でも、もうおそい。

私が淡路島にいるとき、女房からメールがあった。
「私、テレビに出るのよ。
 旅行に行かなくてよかった」と。
電話して訊いてみると、
以前フラメンコを踊った魯仔喃亭(ろしなんてい)
http://www.rocinantei.com
という川越のスペインレストランが、日本テレビ
所さんの目がテン」の取材を受けることになり、
そのときにフラメンコを踊って欲しいと、
依頼の電話があったそうだ。
「その取材が、明日あるのよ」
歓喜いっぱいの女房の声が、
携帯電話から聞こえてきた。

今日、女房はうれしそうだった。
「どうしたの?」と訊くと、
「明日、『所さんの目がテン』の予告で、
 私たちが映るかもしれない」という。
「映るわけないよ。
 取材は魯仔喃亭の生ハムなんだろう?
 フラメンコは添えもんだよ。
 そんなもの予告で映すわけないよ」
私は冷たくいった。

8月17日放映の「所さんの目がテン」のテーマは、
生ハムについてやるらしい。
魯仔喃亭は生ハムで有名らしく、
それで「目がテン」の取材を受けたようだ。
スペインレストランということで、
彩りをつけるために、
フラメンコを踊らせたんだろう、と私は思う。
それにしたって、
いったい30分の番組で、何秒間映るのか。
なんといってもメインは生ハムなのだ。

「そりゃそうだけど…。分からないよ。
 私、明日早く起きて絶対観るんだ」
女房はいつも日曜日は昼頃まで寝ている。
それにしても“予告に映るのを観る”
というのだから心細い話だ。
まあ、私としては8月17日は楽しみにしていよう。