九想庵

埼玉の田舎で暮らしています

息子からの電話

今日私はオフだった。
女房は、ラジオ深夜便のための資料を
図書館に探しに行くという。一緒に図書館に行った。
小説現代小説新潮の最近のものが借りられた。

昼飯は、前から行ってみたいねと思っていた
「パスタ・アルデンティーノ」という店に入った。
木造の建物で、内装がカラフルで暖かい雰囲気がよかった。
昼飯どきだったから席は八割がた埋まっていた。
二人で外食するなんて久しぶりだ。普通は、
うちはほとんど家で食べる。安くすませたいだけの理由で。
私がペペロンテーノ、
女房はたこのプッタネスカというものを注文。
ランチプラスでサラダとコーヒーをオーダーした。
たったこれだけのことで
貧しい私たちは豊かな気持ちになれた。
こういうとき、
いつも貧乏暮らしをしてることはいいと思う。

家に帰ってから女房はいそいそと事務所に出かけた。
私はそれから、
眠いのを我慢してiPodの環境設定をした。
最初は分からないので何も出来なかった。

思い出してNTTに電話した。
光ファイバーにして電話が休止になっている。
それを息子が使えるかどうか訊くために。OKだった。
私の名義のまま息子が使用者になれるという。
工事費だけ払えばいいという。
息子が新しく電話を引くより絶対いい。
KがADSLにするために電話は必要だ。

息子に電話が使えることをケータイでメールを書いた。
深夜12時、私のケータイが鳴る。
Kからの電話だった。仕事が終わったのか。
詳しく電話の件を説明し、切った。
「そうだ。Kからの電話つなげばよかったかな」
「何話すの?『元気?』っていうの?
 ブチって切られちゃうよ」
「そりゃそうだな。日曜日に引越したばかりだもんな」
しかし、女房は息子と話したかったという顔をしていた。